「K-Beautyの本場」である韓国は、世界的なビューティーブランドのテストマーケットとして機能しており、韓国で支持を得た製品が全球的にブレイクするケースは数多くあります。韓国コスメ市場は2024年に約16兆ウォン(約1.7兆円)規模とされ、国産ブランドへの高いロイヤルティがある一方、日本ブランドへの関心も根強く存在します。本記事では日本ブランドが勝機を持てる具体的な領域と、市場参入の実践的アプローチを解説します。

 

韓国コスメ市場の構造と競争環境

韓国のビューティー市場は大きく①スキンケア、②メイクアップ、③ヘアケア、④ボディケアのカテゴリに分かれます。最も規模が大きいのはスキンケアで、市場全体の約45%を占めます。

競合環境はアモーレパシフィック(아모레퍼시픽)・LG생활건강(LG生活健康)という韓国2大コングロマリットが国内市場を牛耳り、エスティローダー・ロレアル・シャネルなどのグローバルラグジュアリーブランドが高価格帯で存在感を示す構図です。日本ブランドはその中間で「プレミアム・マス」と「信頼性の高いスキンケア」という独自の位置付けを獲得できるポテンシャルを持っています。

 

日本ブランドが強みを発揮できる3つの領域

① 敏感肌・低刺激スキンケア

韓国では피부 트러블(肌トラブル)意識が高く、성분주의(成分主義)と呼ばれる「原料・成分を細かく確認する」消費スタイルが定着しています。日本の製薬・薬用コスメブランドが持つ厳格な品質管理と臨床試験根拠は、この成分主義消費者に刺さる強力なメッセージになります。

② 자외선 차단(サンスクリーン・UV対策)

韓国は紫外線意識が非常に高く、선크림(サンクリーム)市場は季節を問わず一年中需要があります。日本のサンスクリーン技術、特に無機系フィルター・天然由来成分・白浮きしない処方は韓国市場での評価が高く、競合の少ないニッチが存在します。

③ 안티에이징(アンチエイジング)・高価格スキンケア

40代以上の韓国女性を中心に、高機能性アンチエイジングスキンケアへの投資意欲は高まっています。日本のアンチエイジング技術・漢方成分を活かした製品は「일본 제조 = 기술력이 높다(日本製=技術力が高い)」という認知と組み合わせることで、プレミアムポジションを確立できます。

 

올리브영(オリーブヤング)攻略の実践的アプローチ

올리브영は全国約1,350店舗(2025年時点)を展開する韓国最大のH&Bストアで、ビューティーブランドの認知度構築に欠かせないチャネルです。特に外国観光客・オンライン購買者へのリーチも強く、オフラインとオンラインの複合的な購買を促進します。

올리브영入店のプロセスは①バイヤーミーティング→②サンプル審査→③入店契約→④正式販売開始という流れです。バイヤーとの交渉では「販売データ・日本での受賞実績・消費者レビュー」が重要な訴求材料になります。年4回開催の정기세일(定期セール)に向けたプロモーション提案も入店後の売上を大きく左右します。

 

韓国コスメ市場参入に必要な認証・規制対応

韓国で化粧品を販売するには화장품법(化粧品法)への準拠が必要です。수입 화장품(輸入化粧品)は①화장품 책임판매업자(化粧品責任販売業者)の登録、②製造国・全成分表示の韓国語記載、③必要に応じた機能性化粧品審査が求められます。全成分の韓国語表記はINCI名(国際化粧品原料標準名称)と対応する韓国語名を正確に記載する必要があります。

 


コリアリサーチでは、韓国コスメ市場の競合分析・올리브영バイヤーアプローチ支援・消費者インタビューによる製品フィードバック収集を提供しています。ビューティー分野での韓国進出をご検討の方はぜひご相談ください。

👉 韓国市場に関する無料相談はこちら